猫背が原因で腰や首の張りや痛みを軽減させるために良くストレッチをする人はいますが、ストレッチをすることでかえって症状が悪化する場合があります。関節の位置がずれてくると、筋肉はそのズレを防ごうとして伸ばされます。つまり、筋肉は無理に伸ばすことで硬くなるのです。
世の中には間違った治療法や健康法はたくさんあります。少し前までは運動中に水を飲むと良くないとか、うさぎ跳びは下半身を鍛えるのに効果的だと誰もが思っていました。しかし、現代ではそれは間違った常識であることを理解しています。
「ストレッチ」も実はその間違った常識の一つです。
筋肉を伸ばすと良い、筋肉を伸ばすことで柔らかくなると思い込んでいる人は意外と多いです。筋肉は解剖学的には縮む機能しかなく、伸びる機能は持っていません。筋肉は伸ばすことで関節の可動域は広がりますが、筋肉は弱くなるため、大きなケガの原因に繋がってくるのです。運動前のストレッチはパフォーマンスと筋力の低下を及ぼすだけでなくケガの原因にもなります。
体の軸を正しく整え、関節を正しく機能させることで筋肉とインナーマッスル(体幹筋)を正しく整えることが大事です。